着付師・講師紹介とご挨拶

森田 QUINN 恭代  (鈴乃屋きもの学院公認着付師・講師)

 

私は鈴乃屋着物学院を卒業し、着付師、着付講師並びに着物コンサルタントの資格を取得後、昼間は会社勤めをしながら、成人式や週末には結婚式やイベントに行かれる方の着付を数年していました。

私が着付を習うきっかけとなったのは、「手元にある着物を着たかった」からなのです。 

 

子供の頃は、祖母は毎年夏になると私のために浴衣を縫い、新しい下駄を揃えてくれました。 その浴衣を着て、毎晩のように祖母と一緒に盆踊りに出かけるのが楽しみでした。 町内の盆踊りにとどまらず毎晩のように父の運転する車でずいぶん遠方へも連れて行ってもらい一心に踊っていました。 

 

大人になると、着物好きの母が私に普段着から正装まで四季折々の着物をそろえてくれました。 でも着物はお正月の仕事始め以外は全く着ることも無かったので、「自分で着られたるなら、ささっと着てお出かけができる」と思い、着付教室に通い始めたのです。 そしてお稽古を重ねるほどに着物での外出の機会が増え、お茶会やお芝居に自分で着付けをし、心も踊り出かけました。  やはり、私自身も着物が大好きなのでしょう、着付講師と着付師の資格までなんなく取ることができました。

 

香港に移り住んでからも、年に2回は必ず日本の実家に着物の手入れに戻り、風通しをしたり樟脳や除湿剤をかえたりと手入れをしてきました。 着る機会もなくただ箪笥に眠っているだけの着物、袖も通さずしつけがついたままの着物をなんとかできないか、しまわれたままでなく着物に命を与えたい、香港でも着物が身近な生活がしたい…。 そのような気持ちから、香港で着物にかかわる活動をしたいと強く思いはじめ、香港でラマ着物倶楽部の設立にいたりました。

 

ニーズに合わせたお稽古の内容や日程、外出先での着付のお手伝い等、着物を楽しむ機会を増やせるように、活動をしていきたいと思いますので、どうぞお気軽にご利用ください。